2009年12月07日 | |
「アラブとの関係強化 期待大きく」 初の経済フォーラム開幕 | |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
|
日本とアラブ地域との経済関係強化を目的とした「第1回日本・アラブ経済フォーラム」が7日、経産・外務両省、アラブ連盟の共催により東京都内のホテルで開かれた。 エネルギー問題だけでなく、貿易、投資、環境、技術、人材育成など幅広い分野での協力を通じて友好関係をさらに深めていこうというわが国初の取組み。会場には連盟メンバー21カ国の代表がそろって出席し、アラブ側の期待も大きいことを示した。 開会式では岡田克也外務大臣が挨拶し「このフォーラムの重要性は、日本政府としてもよく理解し、支援しているところだ。世界経済の発展だけでなく、文化や教育の交流につながり、さらに世界の平和と 安定に貢献するフォーラムになるよう期待している」と歓迎の言葉を述べた。 続いて直嶋正行経済産業大臣が「日本は、アラブ各国とは石油や化学を通じて長きにわたり輝かしい友好関係を構築し、発展を遂げてきたが、地球温暖化など新しい時代を迎えて、さらに協力関係を深化させていく必要がある。そのためにも重要なフォーラムとなる。さらなる友好と協力の発展につながることを期待している」と挨拶した。 また、日本経団連の御手洗冨士夫会長(キヤノン会長)は挨拶の中で「アラブ諸国が若年者雇用や産業多角化を推進していく上で、日本企業のもつ技術や経験を活かし、貿易の拡大や雇用の創出、関連サービスへの波及など経済的な補完関係を一層発展させていくようにしてほしい。経団連としてもアラブ諸国との対話を通じて相互理解を深め、今後の戦略的パートナーシップ構築に重要な役割を果たしていきたい」と強調した。 同フォーラムは開会式の後、(1)教育・人材開発・中小企業の雇用拡大における成功、(2)エネルギー、環境と持続可能な発展、水、科学技術における成功、(3)貿易・投資における成功、の3つセッションについて、プレゼンテーションと討議に入った。 2日目の8日は分野別に、投資のための金融、水ビジネス、新エネルギー(太陽光発電など)、環境(廃棄物、リサイクルなど)、産業と貿易、観光ーの6分科会を開催する。引き続き個別商談会などを予定。 |