2009年12月10日
三井化学、Sinopecとフェノール、EPTの合弁事業化で調印
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は10日、中国石油化工(Sinopec)との間で8日、2つの合弁プロジェクトに関する意向書に調印したと発表した。フェノール及びアセトンの「新設プロジェクトに関する覚書」と、EPT(エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム)についての「合弁事業推進のためのFSに関する意向書」で、田中稔一同社社長と王天普・Sinopec総裁がサインした。
 
 両社合弁の上海中石化三井化工有限公司(SSMC)は、上海化学工業区にフェノール年産25万トン、アセトン同15万トンの新プラントを建設する。2013年第2四半期稼動開始の予定。
 
 また上海中石化高橋分公司が持つ既存プラント(フェノール年産12万5,000トン、アセトン同7万5,000トン)を統合し、さらなる規模の拡大を図る。これにより原料から誘導品(ビスフェノールAなど)までの一貫体制をもった、世界有数のフェノール・アセトンコンプレックスが実現する。
 
 一方EPTは、中国での自動車産業の急速な拡大を背景に大幅な増加が見込まれるため両社合弁による事業化を図る。工場は同じ上海化学工業区に立地し、2013年第4四半期完成をめどに年産7万5,000トンの新プラントを建設する計画。これら設備投資額の合計は、600億円規模となる予定。

【フェノール及びアセトン合弁プロジェクトの概要】
(1)所在地  :中国上海市・上海化学工業区
(2)合弁会社 :上海中石化三井化工有限公司(SSMC)
(3)生産能力 :新設 フェノール年産25万トン、アセトン年産15万トン
 ◇併せて、上海中石化高橋分公司の既設プラント(フェノール:年産12.5万トン、アセトン:年産7.5万トン)をSSMCに統合する。
(4)新プラントプロセス(フェノールプロセス) :三井化学技術
(5)営業運転開始時期 :2013年第2四半期

【EPT合弁プロジェクトの概要 】
(1)所在地  : 中国上海市・上海化学工業区
(2)合弁会社 : 出資比率50:50の新会社を設立
(3)生産能力 : 年産7.5万トン
(4)新プラントプロセス :三井化学技術
(5)完工時期 :2013年第4四半期


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1260421219.pdf