2009年12月14日
中国が自動車用電池の生産計画に取り組む 上海で2011年に5,500万アンペア
【カテゴリー】:海外
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 わが国が世界で最も先行しているリチウムイオン電池生産に、韓国のサムソンが参入して話題を呼んだが、中国・上海も2011年までに年5,500万アンペアの自動車用リチウム電池の生産に乗り出す計画をこのほど明らかにした。

 リチウムイオン電池は三洋電機が世界大手で、携帯電話、パソコン、ゲーム機器などの市場に多くのシエアを持っている。また、ここにきて自動車各社が本格的に同電池の採用に踏み切ったことから、世界市場での競争激化が進みそうな情勢となっている。

 日本勢のシエアは今のところ世界の60%を超えているといわれるが、韓国、欧州からの攻勢も増しており、さらに中国の参入によって、日本がどこまで優位性を保てるか予断を許さない状況である。

 上海市では先月末に新エネルギー車動力リチウムイオン電池プロジェクトをハイテク産業化重点事業として立ち上げた。上海航天工業総公司、上海空間電源研究所と寧波、深せんの民間企業2社が、第1期分9,000万元の出資を決めた。

 計画では2010年中に上海の浦江航天産業園区に年間1,500万アンペア/時(2011年に5,500万)のリチウム電池生産設備を完成させる。資金4億5,000万元を計上。材料、電池、人工知能充電装置などの産業群を予定している。