2009年12月16日
広西 玉林市が発展計画、中小企業を積極誘致
5年後目指し機械、食品加工拡大、空港も
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 広西チワン族自治区の東南部にあり、広東省と隣接している玉林市の訪日団が15日、東京で投資説明会を開いた。韓利元・市長が団長を務め、「現在はディーゼルエンジンの生産を中心に発展しているが、5年後をめどに機械全般、食品加工を市の重要産業に育てる。新空港も建設する」と意欲的に語った。

 同市は自治区が04年に省都で開催した中国・アセアン博覧会に並行して、毎年「中小企業博覧会」を開き、来年10月に第7回目を迎えるが、ここで経済5カ年計画を作成、広く海外企業を招きたい」としている。

 玉林市は07年に完成した広州—ハノイ(ベトナムの首都)間の高速道路沿いにあり、広州から約300キロ、広西の区都・南寧から約200キロの位置。同区の東側、南側、中央からの交通網が発達して、香港、マカオ、ベトナム、カンボジア、ラオス、ブルネイのなどアセアンをはじめ中国南部への輸送の中心地となっている。

 市の面積は1.28万平方キロ、人口641万人、GDP608億元。韓市長によれば「住みやすく、森林も55%と広い。歴史上の遺跡もある。緑芝機械に代表されるディーゼルエンジンや薬剤産業が盛ん。労働力が豊富。省最大の農産品の市場でもある」という。

 市の企業数は900社、中小企業は2万社余を数える。ディーゼルエンジンは08年で45万台、売上250億元、5年後800億元を目指す。緑芝工業団地の面積は65平方キロ、40社ほど存在し200億元を売り上げている。農業機械の売り上げは100億元ていど。

 市の博覧会については04年の第1回で143億元、今年10月の第6回では230億元を売り上げた。中国・アセアン博覧会が盛況を見せていることに関連して、中小企業博覧会にも期待を寄せている。

 中国政府は広西の北部湾開発を積極的に進めており、坊城港市、北海市などの港湾都市の開発とともに交通網に恵まれた玉林市にも力を入れているようだ。

問い合わせは中日経済発展センター(TEL:03-5338-8614、FAX:03-5338-8613)