2009年12月21日
三井化学 フェノール輸出価格,若干の値下げ検討
プラント稼働率 80%に引き上げへ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は、フェノールの東南アジアにおける市況が中国の需要堅調を背景に10月以降上昇しており、このままでは欧州品の流入急増を招くと判断、同社の輸出価格を若干引き下げる方向で検討に乗り出した。
 
 これは、原料ナフナ価格が高止まりとなっているうえ、来年4ー6月期に台湾、韓国、日本、シンガポール企業のプラント定期修理集中化を控えて需給のタイト化が進み、価格も過熱化するとみらるためである。
 
 こうしたタイミングでフェノールの輸出価格引き下げれば、供給量の拡大が見込まれるため、現在70%程度の稼働率は80%程度に引き上げられると見ている。