2001年04月09日 |
栄研化学と西川ゴム工業、環境水汚染菌の遺伝子検査で提携 |
環境水中のレジオネラ属菌の遺伝子検査試薬を共同開発へ |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:栄研化学 |
栄研化学と西川ゴム工業は9日、栄研化学が開発した新規遺伝子増幅法(LAMP法)を応用した環境水中の汚染菌レジオネラ属菌検出のための遺伝子検査試薬を共同開発することで合意した、と発表した。両社では、本試薬の2002年度中の商品化を目指し、共同研究を進めていく方針。 レジオネラ属菌は、自然界の土壌中や淡水に生息する日和見感染菌の1つで、感染により起こるレジオネラ症は四類感染症に指定されている。感染源としては給水・給湯設備、冷却塔水、循環式浴槽、加湿器からの感染が報告されている。 菌数の少ないレジオネラ検査は、培地を用いた培養に大きく依存し、検査に要する時間も長く(約2週間)、また容易でないという問題点がある。 こうした中で、既に遺伝子手法によるレジオネラ検出技術開発の実績を持つ西川ゴム工業と、LAMP法をもつ栄研化学が共同開発することで、迅速性、簡易性というLAMP法の特徴を生かした環境水のレジオネラ属菌の遺伝子検査試薬を開発を目指すことになったもの。 共同開発により、迅速・簡易・安価な遺伝子試験試薬が開発されれば、給水・給湯設備、冷却塔水、循環式浴槽、加湿器などの環境水中のレジオネラ検査が十分に実施され、レジオネラ症の防止対策への貢献が期待されている。 |