2001年04月06日
BASFの米国塗料部門がPACEアワード受賞
エコ効率の高い統合塗装プロセスで7つ目の受賞
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:BASF

 独BASFはこのほど、アメリカで環境面での進歩的取り組みに対する「2001年オートモティブ・ニューズ PACE(Premier Automotive Supplier's Contributions to Excellence)アワード」を受賞した、と発表した。同賞はBASFがダイムラー・クライスラー社およびデュルシステムズ社と共同で、ラシュタット向上で生産されるメルセデスベンツ-Aクラスモデル向けに開発した独自の塗装プロセスに対し与えられたもので、同社は今回の受賞により1997年以降7つ目の受賞となる。
 第7回PACEアワード授賞式は、3月5日にデトロイト・オペラハウスで開かれ、米国業界誌「オートモティブ・ニューズ」編集部およびコンサルティング会社の「キャップ ジェミニ アーンスト&ヤング」が、BASFを含む計12社の自動車サプライヤーに対し、賞を授与した。PACEアワードは、「様々なカテゴリーにおいて創造性と革新性の精神を発揮したサプライヤー」に与えられるもので、36社のなかから選ばれた。
 米国BASFの自動車用OEM塗料部門の代表は、「PACEの受賞は、BASFにとって大変な名誉であり、顧客に対し革新的な付加価値製品を提供しつつける当社のモチベーションをさらに高めるものだ。統合塗装プロセスは、エコロジー(環境)とエコノミー(経済性)に重点を置いてきた当社の取り組みの代表例である」と語った。
 なお同社は、「当社は、この塗装システムの唯一のサプライヤーであり、品質や概観を損なうことなく、効率の向上やコストの最適化、排出量の削減、環境にやさしい素材の使用、プロセスのスピードアップ等を実現している。しかも競争力を有し、エコロジーとエコノミーが必ずしも相反するものではないことを証明している」と説明している。