2001年04月06日 |
日化協、LRIの2001年度研究の募集を開始 |
「エンドクリンかく乱物質」「発がん」「過敏症」の3分野を対象 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:日本化学工業協会 |
日本化学工業協会(日化協)は9日から、LRI(ロングレンジ・リサーチ・イニシアチブ=ヒトの健康や環境に及ぼす化学物質の影響に関する長期自主研究)の2001年度における委託研究の募集を開始する。 募集の対象者は、大学、公的研究機関、民間の研究組織などの研究者。委託する研究の対象分野は「エンドクリンかく乱物質」「化学発がん」「過敏症」の3分野。研究期間は、今年9月から来年8月までの1年を原則としていく。応募の締め切り(研究課題提案書の提出期限)は6月8日。予算は総額2億500万円で、全額同協会が負担する。募集の詳細については、同協会が9日からホームページで紹介する。 日化協がLRI活動を開始したのは2000年度から。同年度の委託研究対象は「化学発がん」と「過敏症」の二つの分野であった。5~6月に研究者を公募、7~8月に具体的な応募研究提案の審査を実施して7件の研究の採択を決め、9月から期間1年を原則に研究活動をスタートさせている。 今年度は対象研究分野に「エンドクリンかく乱物質」が追加され、その結果、研究テーマは「エンドクリンかく乱物質」関連が7件、「化学発がん」関連が4件、「過敏症」関連が6件の合計17件となった。予算規模は前年度と同額である。 LRIは、日化協も参加しているICCA(国際化学工業協会協議会)の重点活動テーマの1つ。日化協のほか、ACC(米国化学工業協会)とCEFIC(欧州化学工業連盟)もお互いに重複を避けながら同様の活動を展開しており、その成果は化学物質の安全性の確保に大きく寄与していくと期待されている。 |