2010年01月08日
韓国の第一毛織、中国吉林石化にABS技術を輸出
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

第一毛織は昨年12月22日、ペトロチャイナ子会社の吉林石化とABS樹脂工場建設と生産のための技術協力契約を締結したと明らかにした。

この契約で第一毛織は吉林石化にABS生産技術などを供与し、技術支援費と教育訓練費として2814万ドルを受けることになる。

吉林石化はエチレン能力85万トンで、19万トンのABSプラントを持っているが、今回20万トンプラントを2系列増設する。
昨年7月に地鎮祭を行っている。

第一毛織はサムソン系列で、1954年に設立された。繊維業からスタートし、紳士服のフォーマル/カジュアル部門を立ち上げて、韓国のトータルファッションのリーディングカンパニーとして成長した。
繊維のみならず合成樹脂などの化学素材から電子化学材料まで幅広い製品を生産している。

合成樹脂部門では、PS、ABS、PC、エンプラ、人工大理石を扱っている。
現在の能力はPS 14万トン、EPS 8万トン、ABS 42万トン、PC 65千トンとなっている。


同社は2005年にイラン国営石油化学の子会社 Tabriz PetrochemicalにABSとSANの技術供与を行っている。

第一毛織では「イランに続き中国にABS技術を輸出することで、新しいレベルのグローバルビジネス領域を開拓した。特殊樹脂技術の開発投資を拡大し、世界的な化学企業とのパートナーシップを強化していく」と述べた。