2001年04月06日
ソルベイ、ロシアの硬質塩ビコンパウンド市場に参入、露VCPと合弁設立
次のステップでは軟質塩ビコンパウンドの生産も検討
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ベルギーのソルベイは現地時間の6日、ロシアのVladimir Chemical Plant(VCP)社と塩ビ(PVC)コンパウンドの合弁会社を設立、ロシア市場に参入する、と発表した。2002年初頭に新会社の営業を開始する予定で、西欧の企業がロシアの塩ビ市場に参入するのは初のケースとなる。
 今回の合意に関連して、VCP社の工場内の設備で、主に窓枠や壁紙向けに年産1万5,000トン規模の硬質塩ビコンパウンドを生産する予定。従業員は約50名で、ソルベイは新会社に51%出資する。
 ソルベイは、今回の新会社設立は、ロシアの現在の市場の成長と今後の見通しにあったものであるとしている。ロシアは、1998年のルーブルの切り下げにより、輸入製品が消費者にとって手の届かないものになった結果、ローカルのメーカーの出現が促された。ソルベイとVCPは、建築材料向けの高品質な原料を、競争力のある価格で供給することを目指す。
 なお、両社は次の計画として、同国の自動車産業向けを中心に軟質塩ビコンパウンドの生産を行うことも検討していく方針。