2010年01月12日 | ||
三菱化学、「コンテナ野菜工場」発売開始 | ||
【カテゴリー】:新製品/新技術(経営) 【関連企業・団体】:三菱化学 |
||
三菱化学は12日、野菜工場のシステムを40フィートコンテナにパッケージ化した、「コンテナ野菜工場」を開発したため、本格発売すると発表した。 コンテナでの栽培のため、 (1)気候・天候の影響を受けない (2)多段式の棚で効率よく栽培できる (3)病害虫の侵入がなく無農薬栽培が可能 (4)連作障害や土壌汚染が発生しない (5)砂漠や寒冷地、都市や地下など多様な空間に設置できる などの特長があり、異常気象や食糧不足への不安が高い中、新しいかたちの農業として世界各国の注目を集めそうだ。 屋根に太陽光発電、壁面は断熱材で覆い、内部には室温を適温に保つ空調設備や、水を循環ろ過して再利用する水処理設備、光合成の光源となる照明設備など、野菜の栽培に必要な各種設備を完備した。長さは40フィート(12.2メートル)、幅と高さはそれぞれ2.4メートル。海上はコンテナ船、陸上は大型トラックで輸送できる。
コンテナは「工場」として、レタスやキュウリなどの葉もの野菜を常時2,000株栽培し、毎日約50株ずつ収穫できる規模の“生産能力”を持つ。 太陽電池とリチウムイオン二次電池システムを備えているため、余った電力は一般住宅や商店・オフィス向けなど多目的に利用できるメリットもある。 三菱化学では、コンテナ野菜工場の第1号機の販売先として、すでに中東カタールへの輸出が決まっており、今年4月に納入の予定。 今後もユーザーの要望や設置場所などの条件に合わせながら、広く国内外にこの「野菜工場」を販売していきたいといっている。 販売価格は、電池システムなどにもよるが1機当たり約5000万円から、 初年度10機以上の売上を見込む。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1263263246.pdf |