2010年01月13日
中国で5つの石炭液化計画、合計能力168万トンに
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(上海発=特約)

昨年末現在で、中国で5つの石炭液化計画(CTL:Coal to Liquid)がスタート、合計能力は168万トンに達した。

ASIACHEM Consulting によると、神華集団、伊泰集団、Lu'an集団、Jimei 集団の5つの計画が動いている。

2009年1月、神華集団は内蒙古のオルドスで108万トンの直接法CTLの試運転を開始、現在は手直しを行っている。

神華集団は又、2009年末にオルドスで18万トンの間接法CTLをスタートさせた。

直接法は石炭を直接液化するもの。
間接法は石炭から一旦合成ガスを作ってそのガスから液体燃料を合成するもので、CTG(Coalto Gas)とGTL(Gas to Liquid)を組み合わせた方法。

2009年3月、伊泰グループは同じオルドスで16万トンの間接法CTLの生産を開始、9月に商業生産に入った。
これは48万トンの計画の第一期となる。

Lu'an Groupは2009年8月、山西省長治市で16万トンの間接法CTLをスタートさせた。12月にはアンモニア及び尿素プラントをスタートさせている。

Jinmei Group は2009年6月、山西省晋城市で10万トンのMTGをスタートさせた。石炭から製造したメタノールをガソリンに変換する。

中国は昨年1-11月でネットで178百万トンの原油を輸入しており、年間では190百万トンを超える見込みで、 石炭液化計画を促進する。