2010年01月13日 | ||
クラレ、液晶ポリマーフィルム「ベクスター」新規銘柄 2種類開発 | ||
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:クラレ |
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クラレは13日、液晶ポリマーフィルム「ベクスター」の新規銘柄として、耐熱性に優れた“CT-Z”フィルムと、光反射性に優れた“FB”フィルムの2銘柄を開発し、販売開始したと発表した。 「ベクスター」は、独自技術で開発した液晶ポリマーフィルムで、電気特性、高周波特性、耐熱性、寸法安定性に優れているほか低吸湿性のため、電子回路基板用の絶縁材料、特に高速伝送フレキシブル回路基板向けを中心に需要が伸びている。 新たに開発した2銘柄は、高周波領域での電気特性に加えて、従来タイプと比較して高い耐熱性や光反射性を持っている点に特徴がある。 ■“CT-Z”フィルム 市販液晶ポリマーフィルムの中でも最高レベルの耐熱性を持ち、フレキシブル回路基板や多層回路基板の絶縁材に適している。またその優れた耐熱性から、従来困難だった高温ハンダごてを使った手作業によるハンダ付け・修正(リペア)も可能となった。 【想定用途】 ・ パソコン、サーバー、携帯電話、情報家電などに使用される高速伝送および高周波対応の各種回路基板、フレキシブル回路基板および多層回路基板 ■“FB”フィルム 鉛フリーハンダを用いた自動ハンダ付け工程に対応する耐熱性と、市販液晶ポリマーフィルムの中で最高レベルの光反射性を備えている。さらに熱による光反射性の劣化が非常に小さいため、白色LED 基板用途に適した素材としてマーケティングを進めていく方針。 【想定用途】 ・ 白色LED 基板 ・ 照明、携帯電話、情報家電、パソコン、サーバーなどに使用される高速伝送および高周波対応の各種回路基板、特にフレキシブル回路基板 なおクラレは、1月20−22日東京ビックサイトで開催される展示会「先端電子材料EXPO」に出展し、両フィルムを紹介する(ブースNo.東24-002)。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1263366047.pdf |