2010年01月14日
中国の発電容量10%以上増える 09年末8億7,400万KWに
【カテゴリー】:海外
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 中国電力企業連合会によると、昨年の発電容量は10.23%増えて8億7,400万KWとなった。発電容量の増加で、かっての電力不足が解消される一方、原子力発電、風力発電などの積極的な増強がみられる。原子力発電の建設は2,305万KWに達している。

 電源構成は火力発電が全体の74.60%、6億5,200万KW(前年比1.45ポイント減)、水力発電が22.51%、1億9,700万KW(同0.74ポイント増)。省エネルギー・汚染物質排出削減を目指す火力発電の構造改善が進んでいる。

 電力発電設備の投資は全体で19.93%増の7,558.4億元。原子力関連の投資は前年比74.9%、風力関連は42.90%増えた。送電設備投資は3,847億元(全体の50.90%)で32.89%増。

 送電網に接続している風力発電容量は897万KW増え(92.26%増)、1,613万KWとなった。

 火力発電は投資額で11.11%減る一方、2,617万KWの小型火力発電所が閉鎖された。第11時5カ年計画(2006-10年)の期間中では6,006万KWが閉鎖される。

 初期の計画に対し1,006KW上回り、原炭6,900万トンを節約、2酸化硫黄120万トン、2酸化炭素1億3,900万トンの排出を削減するという。火力発電の構造調整のなかで、100万KWクラスの大型火力発電所の建設(21基)も進められている。

 中国では風力、揚水発電所の建設も活発化している。風力の代表的なものを見ると内蒙古自治区(500万KW)、甘粛省(1,000万KW)での計画がある。太陽光発電計画も甘粛省をはじめ目白押しとなっている。