2010年01月14日
三井化学、フェノール系3溶剤の値上げ幅上方修正とBPAの値上げ発表
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は14日、フェノール系溶剤のAC(アセトン)、MIBK(メチルイソブチルケトン)、IPA(イソプロピルアルコール)の国内価格を1月21日以降出荷分から、それぞれ1キログラム当たり18円、同23円、同14円、フェノール誘導品でポリカーボネート樹脂原料のビスフェノールA(BPA)を同35円値上げすると発表した。
 
 溶剤値上げは昨年10月1日出荷分からの値上げ方針を上方修正したもので昨年8月以来5カ月ぶり、BPAは6月以来7カ月ぶりの値上げとなる。
 
 フェノール系溶剤は、昨年8月から原料ナフサ1キロリットル当たり4万1000円見合いの水準で価格是正を達成したが、その後の更なるナフサ値上がりに対応した10月1日出荷分以降についての値上げ交渉が難航していた。現在、ナフサ価格の5万円超えが避けられないため、値上げ幅を上方修正した。

 一方、BPAは、昨年11月以降今年1-3月までに、主原料のベンゼン価格が1キログラム当たり98円で同23円の値上がり、ナフサが1キロリットル当たり5万円で同9000円、C重油が同5万8000円で同1万3000円の値上がりが見込まれ、大幅な事業採算の悪化が避けられないため、値上げに踏み切ることにした。