2001年04月06日
CD-R/RWの需要、今年は54億枚規模と20%強の成長
DVD需要も急増の見通し/今後は記録用DVDにも期待
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大手光磁気ディスクメーカーによると、CD-R/RWの2001年の需要は前年から約13億枚増加し、54億枚規模に拡大する見通しだ。このほか昨年から需要が立ち上がっているDVDの成長も期待できる。
 2000年の光磁気ディスク全体の需要は、約189億枚と推定されている。このうち数量で最も多いのは音楽用CDだが、近年最も成長しているCD-R/RWは41億枚強と、20%を超えるようになっている。今年は、デスクトップパソコンにCD-R/RWドライブがオプションではなく、標準で搭載されるようになってきていることなどから、需要の増加が期待されており、13億枚規模、約20%の増加が見込まれる。また、これをPCに換算すると約1万6,900トン規模の需要が発生する計算になる。
 このほか今年最も高成長が見込まれているのがDVDだ。DVDは昨年から急速に普及が進んでおり、枚数ベースでは今年から来年にかけてCD-R/RWと肩を並べる可能性も出ており、PCメーカーでも「最低でも今後2年間は大幅な成長」を見込んでいる。
 さらに、現在は規格が統一されていないが、近い将来にはデータ記録用DVDの需要が本格的に立ち上がると見られており、当面光磁気ディスク分野の需要がPC業界を引っ張っていくことは確実なようだ。