2010年01月18日
全長、世界第2位の8万6,000キロに 中国の鉄道営業距離 20年に10万キロ
【カテゴリー】:海外
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 中国の2009年末の鉄道営業距離が、8万6,000キロに達し、ロシアに次ぐ世界第2位となった。全国鉄道工作会議の集計で、昨年の新線レール敷設距離は5,461キロ、複線は4,063キロだった。

 09年は開通した距離が最も多い年になった。投資額は6,000億元。内需を拡大し、経済成長を促す役割を果たした。事業の事前準備が急ピッチに進み年間、200件余りの事前準備が進み、75件の事業が決定したとしている。

 また、建設中の鉄道事業は新線が3万3,000キロ(投資額2兆1,000億元)。上海—浙江省の省都・杭州、江蘇省の省都・南京—杭州、杭州ー寧波、南京—安慶(安徽省)、陝西省の省都・西安—宝鶏、貴陽市の市内快速鉄道網、武漢市の都市圏鉄道網、中原都市間鉄道などの建設が相次いでいる。

 このほかでは北京—上海、ハルビンー大連、上海—南京、北京—石家荘、石家荘—武漢、天津—秦皇島、広州—深せん間の建設が進む。昨年は寧波—台州—温州、温州—福州、福州—アモイ間の鉄道が完成している。

 高速列車の最高時速はこれまでの130キロから200-250キロに引き上げられた。とくに昨年末に開通した武漢—広州間は時速350キロの高速で、新たな鉄道建設の時代を象徴している。

 昨年の鉄道輸送人員は15億2,500万人、輸送量は33億2,000万トンだったが、今年はそれぞれ16億4,000万人(7.6%増)、3509トン(5.4%増)と予想されている。