2010年01月18日 |
天津の大型石油・石化センター稼動入り エチレン年産100万トン |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:SINOPEC |
(上海発=特約) シノペックが天津の浜海新区に建設していた大型石油精製、石油化学センターが1月15日に生産を開始した。 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=28132 コンプレックスは新しい年1000万トンの製油所と、年産100万トンのエチレン及び誘導品からなっている。 製油所はシノペック天津石油化工公司が運営、エチレンコンプレックスはシノペックとSABICの50/50JVのSinopec SABIC (Tianjin) Petrochemical Co.、中沙(天津)石化が運営する。 JVは昨年11月に設立された。投資額は27億ドルで、年320万トンの石油化学製品を生産する。 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=27039 誘導品の能力は以下の通り。 LLDPE 30万トン HDPE 30万トン PP 45万トン EOG 42万トン フェノール 35万トン ブタジエン 20万トン MTBE 12万トン ブテン-1 5万トン 分解ガソリン 65万トン このほか、新たにSabic Innovative Plastics の技術でポリカーボネートを生産することについてFSを実施している。 シノペック天津石油化工公司の既存の製油所は能力550万トンで、これで1550万トンとなる。 同社はまた、既存プラントでエチレン 200千トン、PX 380千トン、PTA 344千トン、ポリエステル 200千トン、ポリエステルステープル繊維 100千トン、ポリエステルフィラメ ント繊維 90千トンなどを生産している。 JVを含めて天津のエチレン能力はこれで120万トンとなる。 この石油精製・石油化学コンプレックスは中国の第11期5カ年計画(2006-2011)の目玉の一つで、また、天津浜海新区の開発のシンボルとなる事業である。 天津浜新地区は塘沽区、漢沽区、大港区を統合して設立された。新センターは大港区に建設された。 天津市の広報によると、本プロジェクトは天津の総生産高を4%以上引き上げ、川下産業や周辺補助事業で1000億人民元の投資を呼び込むとみている。 |