2010年01月19日 |
09年のPSの内需は83年以来の70万トン割れ、2010年は72万トンを予想 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会が19日まとめたポリスチレン(PS)の2009年1-12月生産出荷実績によると、生産は68万8769トンで前年比26%減となった。国内出荷の低迷と9月から1社が事業撤退した影響で3社体制となったのも響いた。内需は、68万7470トンで同11%減、1983年以来の70万トン割れとなった。 用途別にみると、これまで需要を牽引してきたデジタル家電用、事務機器の落ち込みで電機・工業用が13万4780tで同24%減と振るわず、主力の包装用も32万2102トンで同7%減であった。FS(フォームスチレン用)は13万7380トンで同4%減、雑貨・産業用は9万3208トンで同9%減だった。輸出は3万1957トンで同14%減だった。 また、2010年(暦年)の見通しについて首長信幸日本スチレン工業会会長(PSジャパン代表取締役社長)は、「内需は70万トン超えの72トン程度が期待できるのではないか。このほかに、輸入品が3万トン程度見込まれるため、国内需要規模全体では75万トン程度が期待できると考えられる」と語った。 一方、スチレンモノマー(SM)の2009年生産実績は、299万3841トンで前年比5%増、国内出荷は137万9337トンで同21%減、輸出は過去最高の165万310トンで同37%増、出荷合計は302万9647トンで同3%増となった。輸出量が国内出荷量を超えたのは初めてである。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1263881723.pdf |