2001年04月06日
LG化学、SPS製の半導体搬送トレーを開発中
韓国内の半導体向けに供給見込む
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:出光興産

 LG化学は、SPS(シンジオタクチックポリスチレン)を用いた半導体搬送用トレーの開発に取り組んでいる。
 SPSは、メタロセン触媒を応用した結晶性のPSで、低比重、高融点(270度)、耐薬品性、耐加水分解性、高周波特性、メッキ特性、高流動性に優れるなど、多くの特長を持つ。1985年に出光興産が合成に成功した後出光石化に移管され、1988年から事業化に向け、ダウとの共同研究に着手し、1996年10月から千葉工場内で年産5,000トンの実証プラントを稼働させた。さらに昨年春には、ダウが旧東ドイツのBSLコンビナート内で年産3万6,000トン設備を完成、稼動を開始している。
 LG化学では、これらSPSの持つ特性が半導体搬送用トレーに適していると見て、開発を進めているもので、実現すればグループ企業のLG電子をはじめ、同国内の半導体メーカーへの採用が期待できるとしている。