2010年01月20日 |
桐昆集団、年産80万トンのPTA計画の承認取得 |
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(上海発=特約) 国家発展改革委員会(NDRC)は1月13日、浙江桐昆集団(Tongkun Group) 子会社の嘉興石油化学の年産80万トンのPTA計画を昨年12月に承認したと発表した。 30.4億人民元を投じて浙江省嘉興市の乍浦経済開発地区に建設するもので、昨年第1四半期に環境面での承認を取得している。2012年上期のスタートを目指す。 桐昆集団は浙江省嘉興市に本拠を置く私企業で、PETチップとPET繊維を主事業としている。 同社は2009年にPETチップ 286千トン、PETフィラメント 124万トンを生産した。 このほか、不動産、金融、教育、貿易なども行っている。 この計画には当初、韓国ロッテグループのKP Chemicalが参加することで検討してきた。しかし、KP Chemicalは同社の投資方針の変更で昨年この計画から撤退した。 KP Chemicalは2001年にKohap Corp.から独立して設立され、2004年にロッテグループのホナム石化が買収した。 蔚山でベンゼン(110千トン)、パラキシレン(750千トン)、PTA(950千トン)などを生産している。 同社は昨年6月、AkzoNobel のパキスタン子会社ICI Omicronからパキスタン唯一のPTAメーカーPakistan PTAの株式75%を買収した。Pakistan PTAは能力400千トンで、2002年から生 産している。 (Akzoは2007年にICIを買収した) KP Chemicalはパキスタン進出のため、中国の計画から撤退したものと思われる。 なお、中国は昨年1-11月で、PTAをネットで462万トン、PXを308万トン輸入している。 |