2010年01月20日
09年のPVC生産 前年比93%まで回復 PVCは108%で史上5位
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会(VEC)が20日発表した2009年の塩ビ樹脂(PVC)生産量は前年比93.4%の162万8,061トン、塩ビモノマーは同108.4%の299万5,906トンとなった。
 
 PVCの需要は09年は世界経済の混乱から内需が大きく落ち込み、第1四半期の生産量は前年同期比76.5%と大幅減少した。第2四半期も同89.8%と2けた台のマイナスが続いた。しかし後半に入り輸出向けが急回復し、生産量も前年同月を上回るようになった。
 
 「日本経済全体が不振な中で、よく健闘したほうだと思う」(菅原公一VEC会長)という声も聞かれている。

 ただPVCの場合、生産量は07年ごろまでは200万トンあった。公共投資の抑制や住宅着工の減少などによる内需低迷の流れは依然解消されておらず、09年の生産量162万トンは1987年(163万4,000トン)当時の水準ということになる。
 
 一方、VCMの生産は、輸出の大幅増加から前年比8.4%増の299万6,000トンと好調だった。過去のデータと比較すると、2000年の299万5,000トンをわずかに抜き史上第5位に入ったことになる。
 
<参考>
■わが国のVCM生産量・上位記録
(1)2006年 :3,227,000トン
(2)2007年 :3,142,000トン
(3)1997年 :3,124,000トン
(4)1999年 :3,089,000トン
(5)2009年 :2,996,000トン
(6)2000年 :2,995,000トン


ニュースリリース参照
○塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1263970084.xls

○塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1263970084.xls