2010年01月21日
09年の石化製品生産、前年比増はSM、VCM、ANの3品目
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:石油化学工業協会

 石化協は21日、2009年12月及び1ー12月の主要石油化学製品生産実績を発表した。09年のエチレン生産量は691万2,700トンで前年比0.4%増と、わずかながら前年を上回った。
 
 12月のエチレン生産量は66万3,400トンで前月比4.5%増、前年同月比では30.3%の大幅増加となった。この月間生産量は、過去のデータで比較すると、エチレン生産量が773万8,600トンと年間ベース史上最高を記録した2007年12月(66万8,500トン)以来の高い水準となる。昨年12月はエチレンプラントの定修はなく、平均稼働率96.1%となった。
 
 誘導品生産も好調で、前年同月の生産が世界経済の混乱から急落したことにもよるが、全17品目そろって前年比大幅増加した。
 
 1−12月通期ベースでは、エチレンは前年比微増となったものの、誘導品は軒並みマイナスに終わった。需要は中国向けなど輸出を中心に秋口から回復に転じ、各社とも増産体制に入ったものの、生産が前年を上回ったのは17品目中スチレンモノマー、塩ビモノマー、アクリロニトリルの3品目にとどまった。
 

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1264049808.pdf