2001年04月05日 |
トヨタ自動車、新車の“覆い”に生分解性プラ使用へ |
リサイクル対応、インドネシアに大型プラント |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:トヨタ自動車、三井物産 |
関係筋によると、トヨタ自動車は、新車の“覆い”に使用しているプラスチックフィルムを、「生分解性プラスチック」に切り替える方向で検討を開始したもようだ。「生分解性プラスチック」は、使用済み後は最終的に二酸化炭素と水に分解され自然界に戻る性質をもっている。このため、国が検討している自動車リサイクル法制化への対応も容易になる。 トヨタ自動車は三井物産と共同でインドネシアのランプン州に生分解性プラスチックの工場建設計画をすすめており、近く現地に「トヨタ・バイオ・インドネシア」(当初資本金21億円、出資比率はトヨタ90%、三井物産10%)を設立する。2002年9月には現地で生産されるサツマイモを原料に家畜飼料年産10万トン工場を完成、販売するが、引き続き、2003年秋完成をめどに澱粉を原料に生分解性プラスチック年産5万トン工場を建設する計画をすすめている。 生分解性プラスチックの今後の利用について、同社では「車内の床マットなど、ほかにも多くの用途が考えられる。具体的なことはこれからだ」といっている。 |