2010年01月25日
出光・住友・三井「高効率プロピレン生産」実証プラント運転開始
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産、住友化学、三井化学

 千葉地区で「高効率プロピレン」生産システムを共同開発中の出光興産、住友化学、三井化学3社は25日、三井化学・市原工場に年産能力15万トンの実証プラントが完成し、運転開始したと発表した。
 
 わが国石油精製、石油化学業界は、原油価格が高騰するなか、中東や中国の新鋭大型プラントとの激しい競争に対応していくためには、企業間の連携強化や副生留分の有効利用が必要としていた。
 
 3社はそれぞれ千葉地区に生産拠点を持ち、複数のエチレン分解炉や流動接触分解装置(FCC)が近接し、パイプライン網も整備されている。
 
  そこで06年4月から「石油コンビナート高度機能融合技術開発事業(RING3事業)」の一環として、製油所および石油化学工場から発生する副生C4留分とエチレンを原料として、クリーン燃料およびプロピレンを高効率で生産するシステムの開発に共同で取り組んできた。
 
【高効率プロピレン生産システムの概要】
◇プロピレン生産能力 : 年産15万トン
◇研究開発費 : 約100億円(負担比率:出光 50%、住友 25%、三井 25%)
◇研究設備の立地 : 三井化学 市原工場内
◇研究設備の着工 : 2008年2月 (起工式 2008年2月7日)
◇実証運転の開始 : 2010年1月25日


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1264387152.pdf

(添付資料)
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1264387152.pdf