2010年01月26日 |
BASF PES樹脂「ウルトラゾーン」摩擦特性を証明 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:BASF |
BASFジャパンは、PES(ポリエーテルスルホン樹脂)「ウルトラゾーン KR4113」グレードの持つ高い摩擦特性がこのほど、ドイツの調査機関であるナノプロファイル社によって明らかにされたと発表した。 この樹脂は、PES樹脂をベースに、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を加え、炭素繊維、グラファイトで強化した高機能樹脂で、「ウルトラゾーン」の既存グレードである「E2010」や炭素繊維強化型「E2010 C6」に比べて高い耐磨耗性能を示した。 ナノプロファイル社は今回、リングオンプレート方式の単一方向すべり摩擦試験を実施した。焼き入れを施したクロム鋼製のリングに対してプラスチック試験片を強い力で押しつけ、潤滑剤を使用せずに一定のスピードで回転させ、リングが試験片にどのくらい食い込むかを測定した。その結果、耐摩耗性や摩擦特性に加え、耐油性、寸法安定性、最高200℃までの熱安定性など、ウルトラゾーン製品群の既存のメリットも兼ねそなえていることが照明された。 この特性を活かし、ドイツの自動車部品メーカー SHW社が作る新型オイルポンプなど、特殊な用途に採用されているという。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1264470623.pdf |