2010年02月08日
中国 「新型工業化産業パーク」建設へモデル地区62か所選定
【カテゴリー】:海外
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中国工業情報化省はこのほど、国家新型工業化産業モデル地区について第一陣として改めて62か所の基地を選んだ。同省はこれまで各省、直轄4市に「ハイテク(科学技術)パーク」として原則1か所の工業化産業モデル地区を計約31か所指定してきたが、今回の措置でほぼ倍増した。
中国の産業基地には国家、各省、市の経済技術開発区と工業情報化省の指定するハイテクパークがある。同省の新しい措置は、産業の構造調整と成長パターンを加速させる中で、大きな工業、強い工業をつくる狙いがあるとしている。

モデル地区62か所はチベット自治区を除く30省、自治区、直轄4市などで、内訳は東部地区29か所、中部地区16か所、西部地区17か所。産業別には原材料工業関連が15か所、整備製造業関連が25か所、消費財関連が8か所、電子情報や生産的なサービス業など新興産業関連が14か所となっている。

在来の工業パークのうち早い時期のものは計画や配置、イノベーション、省エネルギー、環境保護、インフラ、融合や発展、サービスプラットホームの構築などで、問題を抱えているため、さらなる発展を目指して再編成を試みる一方、モデル地区の拡大に踏み切ったものとみられる。

モデル地区については、北京中関村科学技術パークを代表としており、中国らしい新しい構想と経験、モデルを提供することに重点が置かれている。