2010年02月08日
クラレ、欧州のPVB樹脂増設完了、本格稼働入り
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:クラレ
PVB樹脂新生産ライン

クラレは8日、欧州現地法人クラレヨーロッパ(KEG)のPVB(ポリビニルブチラール)樹脂「モビタール」増設工事および試運転が完了し、本格稼働を開始したと発表した。PVB生産能力は、年産29,000 トンから同39,000 トンへ拡大した。

クラレが1950年に世界で初めて工業化したPVA(ポリビニルアルコール)樹脂を原料とする接着力と透明性に優れた樹脂で、塗料・インク・セラミックのバインダーなどのほか、フィルムは建築用窓ガラスや自動車フロントガラスの中間膜などとして用いられている。最近は太陽光発電パネルの封止材として需要が急成長している。

新ラインの稼働により、クラレグループはPVA樹脂からPVB樹脂、PVBフィルムに至る一貫体制をさらに強化。今後はグローバル展開を加速させる。

【KEGの会社概要】
◇社 名 :Kuraray Europe GmbH
◇資本金 :31 百万ユーロ(クラレ 100%出資)
◇社 長 :Dr. Matthias Gutweiler(マティアス・グトヴァイラー)
◇本 社 :ドイツ・フランクフルト
◇事業内容:PVA 樹脂、PVB 樹脂およびフィルムの生産販売、繊維製品、化成品、歯科材料の輸入及び販売
◇従業員数:約500名


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1265601502.pdf