2010年02月08日
クラレプラスチックス、業界初の「不燃ダクト」新発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:クラレプラスチックス

クラレプラスチックス(本社:大阪市、佐々木讓社長)は8日、全館空調システム用高断熱ダクトに高い不燃性を付加した、業界初の脱グラスウール製不燃ダクト「ファイアーブレイク(FIRE BREAK)」を開発し、3月1日から新発売すると発表した。

これまで一般的に不燃材料として使用されていたグラスウール製のダクトは、断熱層の厚みを必要とするため外径が大きくなりやすく、天井裏などの狭い場所では施工しにくいなどの問題点が指摘されていた。
今回開発した不燃ダクトは、グラスウールを一切使用せず、ダクト外面にアルミガラスクロス、内面に特殊断熱材である発泡体や特殊配合の樹脂芯材、最内面に消音性を付与するための通気性不織布を配置した独自の構造になっている。ダクトのカットが容易で、外径の小型化を実現することにより、施工性の向上にも寄与する。

<製品概要>
■特 長
・着火しても燃えない高い不燃性(国土交通省不燃認定品:認定番号NM-2543)を有する。
・高気密・高断熱性住宅向けの全館空調用ダクトとして高い断熱性をもつ。
・業界初の脱グラスウール製で、カット時グラスウールの飛散がないため施工環境がよく安全性が高い。
・内面に使用した樹脂芯材は扁平で平滑構造となっているためダクト内の圧力損失が低く、ダクト内の空気の流れがスムーズになって、送風機への負荷が小さくなる。
・最内面に通気性のある不織布を採用しているので優れた消音性がある。
・軽量で柔軟性・保形性があり、かつ外径が細いので狭いスペースでも施工しやすい。
・製品形態はワイヤーを使用していない樹脂芯材製長尺品であり、簡単に自由な長さにカットして使用できる。
■売上目標
・初年度:2 億円 3年後:10億円

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1265601502.pdf