2010年02月09日
日本ゼオン、光学フィルム工場 第4期増設へ
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:日本ゼオン

日本ゼオンは9日、液晶テレビ向け光学フィルム(ゼオノア製位相差フィルム)の需要が好調なため、富山県氷見市のフィルム工場で第4期増設に着手すると発表した。同工場の生産能力は現在の3系列年産4,500万m2から4系列6,500万m2となる。2011年1月の稼動入りを目指す。高岡地区全体では年産9,500万m2となる。

同社のゼオノア製位相差フィルムは高透明性、低波長分散、低光弾性などの光学特性を持つ。同工場では業界初の溶融押出法による一貫生産方式を採用。

同社は現在、日本、韓国などの大手テレビメーカー向けに同フィルムを供給しているが、薄型フラットパネル型テレビは今後も世界的に普及が進む見込みである。また、LEDバックライト搭載の液晶テレビも、開発から量産化段階へ移行しつつあり、光学フィルムの需要はさらに拡大すると同社では見ている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1265690040.pdf