2010年02月10日
富士フイルム 医薬品事業に本格参入「富士フイルムファーマ」設立
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フイルムは9日、医薬品開発・販売に本格参入するため、今年4月「富士フイルムファーマ」(FFP)を設立すると発表した。三菱商事、東邦ホールディングスと資本・業務提携し、早期にビジネス体制を確立する。

新会社は、富士フイルムの医薬品事業の開発、販売基盤の構築を目的としており、当初はジェネリック医薬品(特許切れ後発医薬品)の販売から事業を開始する。

ジェネリック医薬品は先発医薬品に比べて安価で、厚生労働省も患者負担の軽減を目的として、普及を推進している。だが、そのためには、品質や安定供給など、信頼性を高めていく必要があるとされてきた。

このためFFPは、原材料、製造工程および市販後の品質管理を中心に、独自の「品質保証基準」を設け、信頼性の高いジェネリック医薬品の普及に努める方針だ。

FFPは資本金5000万円で、出資構成は富士フィルム80%、三菱商事15%、東邦HD5%。三菱商事は主に国内外からの原薬および医薬品の調達、海外販路開拓を支援する。東邦HDはFFP製品の販売・物流を担当し、医療機関への安定供給に協力する。

【新会社の概要】
(1) 社名 : 富士フイルムファーマ株式会社
(2) 事業内容 : 医薬品の研究開発、製造、販売および輸出入
(3) 設立年月日 : 平成21年11月2日
(4) 資本金 : 50百万円
(5) 代表取締役社長 : 八木 完二
(6) 営業開始 : 平成22年4月(予定)
(7) 株主 : 富士フイルム(80%)、三菱商事(15%)、東邦HD(5%)