2010年02月15日 |
富士フイルム、米国でインフルエンザ治療薬の第2相試験開始 |
【カテゴリー】:経営(ファインケミカル) 【関連企業・団体】:富山化学、富士フイルム |
先に医薬品などメディカル事業分野への本格進出を発表した富士フィルムホールディングスは15日、子会社の富山化学工業が米国でインフルエンザ治療薬「T-705」(一般名:ファビピラビル)の臨床第2相試験に入ったと発表した。 日本国内ではすでに臨床第2相試験で、新規メカニズムのRNDポリメラーゼ阻害剤が薬効を示すことを確認済みで、2009年10月から新型インフルエンザ患者を対象に臨床第3相試験を実施している。 これまでのインフルエンザ治療薬は、ウイルスが細胞から遊離するのを阻害し他の細胞への感染拡大を防ぐというものだが、同治療薬は直接ウイルスの遺伝子複製を阻害するという新しいメカニズムをもっており、近年問題となっている耐性化への対策としても、インフルエンザ治療に新しい選択肢を提供する有用なものになるとしている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1266222820.pdf |