2010年02月19日
DSMと米Novomer社 CO2を原料とする初のコーティング樹脂を開発
【カテゴリー】:海外(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:DSM

オランダ・DSM(本社:オランダ)はこのほど、米国マサチューセッツ州を拠点とするノボマー社(Novomer Inc.,)と、二酸化炭素(CO2)を原料とする画期的なコーティング樹脂の開発を、共同で行なうことに合意したと発表した。

この合意は、2007年のDSMベンチャリング(DSM Venturing)のノボマー社への資本投資による業務提携に続くものとなる。

今回の共同開発プロジェクトは、DMSの持つテクノロジーと市場へのアクセス、ノボマー社のCO2を効率的にポリマー化する独自の技術と結びつける利点がある。

酸化プロピレン(PO)とCO2からポリマーを生産する化学的加工技術をノボマー社が開発し、DSMはそのポリマ
ーを樹脂に加工し、コーティング、接着剤、グラフィックアートなどの用途に応用開発する。

CO2を重量の最大50%に相当する原料として使用することにより、これらの樹脂の生産がCO2削減に大きく貢献する。その加工生産も非常に効率的であることが期待され、多くのコーティング材に使用されている従来の樹脂に代替することが可能となる。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1266563478.pdf