2001年04月03日 |
「生分解性プラ」市場、輸入品急増で“活性化” |
2000年の国内需要3,500トンと見込み量上回る |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:BASF、デュポン、生分解性プラスチック研究会 |
環境対応型プラスチックとして「生分解性プラスチック」が脚光を浴びようとしている。メーカー、商社など80社で構成される生分解性プラスチック研究会によると、2000年の国内需要は当初予想の3,000トンを上回り「3,500トン以上に達したことは間違いない」という。 1つには“循環型社会”構築という政府の施策が追い風になり、生ゴミや食品廃棄物のリサイクル化に補完資材として有効性が認められたことが大きい。このため用途も農業用マルチフィルムや土木、植林分野から食品包装やコンポスト用フィルムへと急速に拡がった。 また、メーカー間の競争が激しく、技術開発、市場開拓が活発化していることも需要増加に拍車をかけているようだ。ことに最近は外国企業の参入が相次いでおり、米国カーギルダウ社の本格進出を追って、BASF,デュポン、イーストマン・コダックなどの欧米企業、さらにSKケミカル、IREケミカルといった韓国企業が国内で売り込みをはじめた。 このような競争の結果、販売価格が下がり、一時はポリエチレンなど一般汎用樹脂に比べて5~6倍といわれた販売価格は2~3倍まで下がってきており「需要の底辺を広げる大きな要因になっている」(同研究会)という。輸入品の国内シェアは40~50%を占めているもようだ。 このままいくと、2001年の需要は2倍の7,000トンは固く、2003年には2年前にまとめた見込み量の2万トンを大きく上回りそうだと同研究会ではいっている。 |