2001年01月18日
帝人、PETボトルの原料化計画を前倒し
来年3月から徳山で3万トン設備を稼動へ
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:帝人

 帝人はPETボトルを中心としたポリエステル製品の原料リサイクル活動を来年3月からスタートさせる方針を固めた。当初の計画をほぼ1年前倒しすることになる。
 このため、来月中に徳山市の環境審議会に具体的な計画内容を説明して承認を得、続いて今年秋までに山口県から必要工事の着手の認可を得るようにしたい考え。
 同社の原料リサイクル計画は、PETボトルを主体とする使用済みポリエステル製品を破砕・洗浄したあと解重合工程や粗BHET分離工程などを経て高純度原料のDMTとEGにかえすというもの。回収製品は自家消費していく。年間3万トン(500ミリリットルPETボトルで約10億本分)のリサイクル設備を2002年3月に同社徳山事業所内に設置する。大量の使用済みPETボトルを原料に戻して繰り返し使用を促すプロジェクトは世界でも初めてとあって、同社には計画の前倒しを求める声が関係各方面から相次いで寄せられていた。