2010年03月09日
大唐集団、遼寧省阜新市で「石炭から天然ガス」計画承認取得
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)

大唐集団は3月初め、国家発展改革委員会(NDRC)から遼寧省阜新市での石炭からの合成天然ガス計画(Coal-to-SNG)の承認を取得した。

これは大唐集団にとって内蒙古赤峰市での計画に次ぐ2番目のCoal-to-SNG計画承認で、中国ではNDRCの承認の3番目である。


大唐集団の阜新市のCoal-to-SNG計画は、投資額257億元で、能力は年間40億Nm3 (日産12百万Nm3)。
製品の合成天然ガスは遼寧省瀋陽市や近辺の都市に都市ガスを供給する。

大唐集団は昨年8月31日に内蒙古自治区赤峰市の克什克騰で最初のCoal-to-SNG計画の建設を開始した。投資額は257億元で、能力は年産40億Nm3となっている。
計画は3期に分かれ、第一期は2010年末の完成で、能力13.4億Nm3、第二期は2011年末の完成で能力は26.8億Nm3となり、第三期は2012年末の完成で合計40億Nm3となる。

もう一つは内蒙古の匯能集団 (Huineng Group)の内蒙古オルドス市での計画で、昨年12月に承認を取得した。
投資額は88.7億元で、能力は16億Nm3である。

  既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=28051

ASIACHEM Consultingによると、中国の2009年の天然ガスの生産は830億Nm3で、純輸入量は45億Nm3となっている。
現在、中国では15件のCoal-to-SNG計画が提案されており、2015年には200億Nm3の合成天然ガスを生産、消費の10%を占めるとみられている。

ASIACHEMでは、石炭ベースの合成天然ガスの開発は比較的安価で安定した天然ガスを国内市場に供給し、同時に、海外市場からの天然ガス輸入に際し、価格交渉力を高めるのに役立つとみている。