2010年03月17日
菅原VEC会長「今年度内需は110万トン、住宅投資活発化政策に期待」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)の菅原公一会長(カネカ社長)は17日の定例記者会見で、「2月の塩ビ樹脂国内出荷は、硬質用パイプを含め2ケタのプラスだった。内需が1000万トンを超えた中国向けの輸出も依然好調であり、3月もこのままいけば今年度は175万トン、内需だけで110万トンにいくだろう」と語った。

来年度の見通しについては、「住宅版エコポイント制度の影響が今年度の内需に出てきているが、塩ビはその時どきの景気を映す鏡でもある。なんといっても、塩ビ需要の刺激効果が大きい住宅用の投資を活発化させる政策の展開を期待したい」と強調した。
 
VECが17日まとめた2月の塩ビ樹脂(PVC)生産出荷実績によると、生産は15万5542トンで前年同月比30・9%増、国内出荷は8万1232トンで同12・8%増、そのうち硬質用は4万5279トンで同11・7%増、軟質用は2万932トンで同19・0%増、電線・その他用は8・1%増だった。輸出は、6万3961トンで同18・5%増。

出荷総計は14万5193万トンで同15・3%増。月末在庫は9万6738トンで前月よりも12・0%増加したが、プラントの定期修理を控えた在庫積み増しが行われた。

2月の塩ビモノマーの生産は25万3839トンで前年同月比6・5%減、国内出荷は16万1215トンで同33・6%増、そのうちPVC用が15万7866トンで同32・7%増、その他用が3349で同2・021倍、国内出荷計が16万1215トンで同33・6%増、輸出が6万7811トンで同38・4%減、出荷総計が22万9026トンで同0・7%減だった。

ニュースリリース参照

○塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1268808573.xls

○塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1268808573.xls