2010年03月19日
イスラエルの後発医薬品メーカーTeva 社、ドイツの同業 Ratiopharmを買収
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

後発医薬品世界最大手のイスラエル・Teva Pharmaceutical は18日、ドイツ2位で世界6位の後発医薬品メーカー、Ratiopharmを36億2500万ユーロで買収すると発表した。買収手続きは年末までに終える見通し。

買収後のTevaは年売上高で162億ドルと新薬大手に並ぶ規模となる。従業員は計4万人でうち欧州は1万8000人となる。

後発医薬品分野ではPfizer、Novartis(Sandoz)、Sanofi-Aventis、Bayerなど新薬メーカーが事業を拡大している。
日本でも、富士フイルムが4月営業開始を目指して富士フイルムファーマを設立、第一三共も4月1日に第一三共エスファを設立する。

このなかでTevaは日本で興和と合弁会社興和テバを設立するなど、世界規模で事業拡大を加速している。

Ratiopharmのオーナー一族はほかに、ドイツ最大の医薬卸のPhoenix Groupや、ドイツ最大のセメント会社HeidelbergCementを持っているが、前社長が株式投機の失敗で多額の負債を負い、昨年1月列車に飛び込み自殺した。

その後、銀行団と繋ぎ融資で合意、その条件としてRatiopharmを売りに出した。

多くの企業が買収に乗り出し、最終的にTeva と、アイスランドの後発薬メーカーActavis Group、及びPfizerの3社が残っていた。
Teva は他社よりも少なくとも2億ユーロ高い価格をオファーしたと言われている。