2010年03月19日 |
協和発酵キリン、高崎に世界最大クラスの治験用抗体原薬設備竣工 |
【カテゴリー】:経営(ファインケミカル) 【関連企業・団体】:協和発酵キリン |
協和発酵キリンは19日、バイオ生産技術研究所(高崎市)に08年11月から建設していたA原薬棟(モノクローナル抗体原薬製造設備)が完成し、同日竣工式を行ったと発表した。今夏、本格稼動する。 所要資金は約100億円。世界最大クラスの組換え動物細胞の培養装置(2,000L培養槽2基、5,000L培養槽1基、10,000L培養槽1基)と精製装置を設置した。 【施設の概要】 ◇名称: A原薬棟 ◇規模: 鉄筋造 4階建 延べ床面積 約6000平方メートル ◇投資額: 約100億円 ◇用途: タンパク質医薬品 (主にモノクローナル抗体医薬品)の治験用原薬の製造(将来は原薬の製造も検討) 【施設の特徴】 (1)日本、米国、欧州の三極GMP適合施設である。 (2)複数製品を製造できるマルチプロダクト製造施設。 (3)2製造ラインを有し、さまざまな収量の製造にフレキシブルに対応できる。 (4)動物細胞培養設備として、2,000L培養槽を2基、5,000L培養槽を1基、10,000L培養槽を1基有する。 (5)高発現プロセスへの対応、製造スケジューリングの柔軟性向上、コスト削減、最新のGMPへの適合などのために、シングルユース技術、インライン希釈設備、原薬急速冷凍設備、独立した粉体取扱設備、大口径カラムなどの最新技術を導入。 |