2010年03月23日 |
タカラバイオ、遺伝子機能解析用試薬 来月発売、東大から実施許諾 |
【カテゴリー】:ファインケミカル(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:タカラバイオ |
タカラバイオは23日、文部科学省ゲノムネットワークプロジェクトの研究成果の一つである約2万種のヒトshRNA発現ベクターを、研究用試薬として4月1日から発売すると発表した。東京大学から実施許諾を受け、国内で独占的に販売する。 また、同社のウイルス作製技術と組み合わせたshRNA発現クローン(アデノウイルス、レトロウイルスやレンチウイルスを用いて目的遺伝子の発現を継続的に抑制した細胞)の作製受託サービスを開始する。 shRNAを用いたRNA干渉は、配列特異的に特定の遺伝子の発現を抑制する技術で、遺伝子機能を網羅的に解析するための有力なツールとなっている。 ベクターは約2万種というヒト遺伝子に対する高い網羅性を有しており、疾患関連遺伝子の探索研究など、ヒト遺伝子の機能解析を目的とした研究用に幅広い利用が期待される。 本ベクターのshRNA配列は、RNA干渉誘導確率が高いだけでなく、実験で問題となる目的以外の遺伝子の発現を抑制してしまう効果(オフターゲット効果)が低いという特徴も有している。本ベクターは、すでにゲノムネットワークプロジェクトの参加メンバーによって延べ13万種類が使用された実績がある。 (注:製品の概要などはニュースリリースにあります) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1269326674.pdf |