2001年04月01日 |
日本触媒が中長期経営計画「量から質の成長」を徹底 |
SAP軸に国際戦略、新規事業に「導電性材料」など |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:日本触媒 |
日本触媒は3月30日、2001~2006年度の長期経営計画「テクノアメニティNV」と、これを実現するための前半3年間の「中期経営計画」をまとめ、発表した。 将来像として「個性的な技術で新たな価値を創造しうる国際企業」を描き、「量的成長から質的成長への脱却」を目ざす。前半3ヵ年を“基礎固め”の期間とし、アクリル酸関連やファインケミカル事業の基盤強化に重点を置くとしている。2003年度の業績目標を売上高2,000億円、経常利益140億円におき、ROA5%以上を達成する方針。 長期計画では、AA(アクリル酸、高吸水性樹脂)を中心としたコア事業の強化に力を入れるほか、ファイン・スペシャリティ分野では製品のライフサイクル短期化に対応して絶え間なく新規製品を上市していく。EOD(酸化エチレン誘導品)は、EG(エチレン・グリコール)の激しい市況動向に左右されないよう、非EG化率化を75%に設定する。 中期計画では、SAP(高吸水性樹脂)の世界販売シェア25%を確保し、グローバルプレーヤーとしての地位を堅持。ファイン・スペシャリティ事業では新規製品売上高として2003年度80億円を目ざす。 そのための組織として「新規事業計画室」を設置(2001年4月)し、「導電性材料」「光通信材料」「低(高)誘電材料」「燃料電池材料」各製品の事業化を加速する。 人員・組織では、自然減と新規採用抑制により社員数を現在の3,300人から3,050人(連結ベース)に削減する、としている。 |