2010年03月26日
無錫市が投資説明会、新素材、情報電子、新エネルギーなど
【カテゴリー】:海外
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江蘇省無錫市から市商務局長、無錫国家ユビキタス情報中心管理委員会副主任、市発展改革委員会副主任ら市幹部約70人が来日、25日、東京・虎ノ門のホテルオークラで無錫市の投資環境説明会を開いた。

同説明会では市のアウトソーシングや電子情報、新エネルギー(太陽電池、風力発電、燃料電池、原子力発電など)、新素材、物流といった新興産業、そして生物医薬産業、観光産業、物流産業の今後の発展計画を発表した。

とくに太湖のほとりに国の重点政策の一環として建設している「センサー・インターネット・センター」について具体的な計画内容を説明し、日本企業の参加を呼びかけた。同センターは09年11月に国務院から「国家ユビキタス創造模範区」(情報センター)として認可された。

ネットフレームワーク、情報処理に重点を置き、機械、磁学、熱学、化学、生物などのマイクロセンサー製品を扱う。計画面積20平方キロ、ユビキタスの創造園、産業園、情報サービス園の3園で構成している。国家プロジェクトは14項目におよぶ。

日本からはNTTデータが2月から「BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)センターを開設したことが紹介された。NTTは日本の従業員が約3万4000人(売上高3兆円)で、その購買、人事、総務などの業務がBPOされる。

センターには外資15社、うち日系8社が参加している。大学、実験機関、ラボラトリーなども数多く参加。将来、年3,000億円の売り上げになると予想されている。市はイノベーションと国際化を目指し、第3世代の情報革命に対処したいとしている。

また、市は5月に専門の展示館をオープンする。チャイナユニコム、チャイナテレコム、シーメンス、ノキア、IBM、サムスン電子などが常設メンバー。上海から電車で30分の距離にあり、長江デルタの中心であることを強調している。

市の人口は600万人。総面積4,788平方キロで県クラスの江陰、宜興と錫山、恵山、濱湖、新区、嵩安、南長、北塘の7区を管轄している。GDP5,000億元、一人当たりGDP8万1,000元。09年末までに外資1万2,309社を誘致、うち日系は1,000社を超える。09年の輸出は260億ドル、輸入173億ドル。

市内に宜興環境保護科学技術工業園、無錫生物医薬研究開発アウトソーシングパーク、江陰臨港経済開発区、江陰臨港新城風力発電科学技術園、太陽エネルギー産業園、無錫ソフトパーク、無錫太湖新城科学教育産業パーク、工業設計園、太湖国家観光リゾート区などを持つ。

また、江蘇南部に無錫空港があり、今年秋から東京との直行便が運航する。