2010年03月30日
帝人、グループの素材・技術を集めて「電気自動車」完成
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人
「PU_PA(ピューパ) EV」

帝人は30日、グループの素材や技術を集めて、超軽量の次世代自動車を開発、完成したと発表した。
重量が500kgを切るコンセプトカーで、実走行が可能。愛称は「PU_PA(ピューパ) EV」で、5〜10年先の自動車をイメージ。ハイブリッド化、電気自動車化に向けたさまざまなソリューション技術を融合させ「シンボルカー」として完成した。定員は2人。1回の充電で100キロの走行が可能。

炭素繊維複合材料のコア構造設計により車体を軽量化したほか、窓には熱線吸収機能を持つポリカーボネート樹脂、シートやマットなどの内装材にバイオPETを使用した。

帝人グループの総合展示場「テイジン未来スタジオ」(東京都千代田区霞が関3−2−1、霞が関コモンゲート西館)で3月30日から展示する。

■「PU_PA EV」の概要
◇定員: 2名
◇車体重量: 437kg(一般的な従来型電気自動車の約2 分の1)
◇常用速度: 60km/時
◇1回の充電による走行可能距離: 100km

<組み込まれたソリューション技術>
【軽量化】
・炭素繊維複合材料のコア構造設計によりボディを軽量化。
・ガラスの2分の1比重の、熱線吸収機能を持つポリカーボネート樹脂を窓に使用。
・一体成形などの技術を用いて部品のモジュール化。約20 点まで部品点数を削減。
【バイオ化】
・シートやマットなどの内装材にバイオPETを使用。
【環境負荷低減】
・メッキ代替金属調フィルム「テフレックス」を使用。
・ロードノイズを低減するタイヤコードとしてPEN繊維「テオネックス」を使用。
【エレクトロニクス】
・配線なしで多数の機器の相互通信が可能な2次元通信シート「セルフォーム」を使用。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1269936416.pdf