2010年04月01日
新年度入社式、企業トップの「激励と期待」の言葉(1)
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産、東ソー、三菱樹脂

新年度入りした1日は、化学業界でも多くの企業が新入社員を迎える入社式を行った。世界経済は回復基調にあるとはいえ、国内景気はまだ低水準のまま推移。ことに化学業界は、将来に向けて課題が多く、厳しい環境が続くと見られている。各社のトップからは、激励と期待を込めた言葉が相次いだ。

■宇部興産
新中計策定にあたって「新たなる挑戦」を理念にかかげた宇部興産(新規採用:87人)は、竹下道夫社長が「世界経済は回復しつつあるが、市場環境には変化が見られる。マーケットのウエイトが先進国から新興国に移り、求められる製品も廉価・シンプル・高品質となってきた」と市場環境の変化を強調。「スピード感と危機感を持って対応していくことが大切だ。時代の“変曲点”にあることを強く認識してほしい」と訓示した。

■三菱樹脂
2年前に三菱化学グループの一員となった三菱樹脂(新規採用:35人)では、吉田宏社長が「私は三菱樹脂グループを、どんな逆境にも耐えられる会社にしたい。重点課題は“新商品開発と海外展開”。皆さんには世界に飛び出して、グローバルに活躍する人材になってほしい」と励ました。

■東ソー
東ソーの宇田川憲一社長は「将来、東ソーの屋台骨を支えてもらわなければならない」として、「3年で与えられた仕事のプロ、一人前になれ」「広く産業界の動向や技術関連の情報を集め、自分で分析、解釈してほしい」「英語は必須。できれば中国語もマスターし、外国語で仕事の話ができるようになってほしい」など、これからの時代に必要な“心得”を説いた。