2010年04月01日 |
新年度入社式、企業トップの訓示・要旨(2) |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭化成、昭和電工、ダイセル化学、日本触媒、三菱化学、三菱ケミカルホールディングス |
■旭化成 旭化成は藤原健嗣社長が「世界は、経済や社会環境などあらゆる面で、新しい時代を迎えようとしている。世界がどのように変化していくかを見極めてほしい」と述べた後、旭化成グループがこれから進むべき方向として「健康で快適な生活を送ることができる社会づくりへの貢献」をあげた。藤原氏は1日付で社長に就任したばかり。「私にとっても皆さんにとっても、新時代の新しい旭化成グループ創出の記念日になります」と力を込めた。 ■昭和電工 昭和電工の高橋恭平社長は「世界経済は緩やかに回復してきたといっても、われわれを取り巻く環境は依然予断を許さない」とした後、「世界で存在感を高めていくためには、市場ニーズに応える新しい価値創造が必要だ。当社は他社にないユニークな製品・技術を社会に提供してきた」と述べた。また、「こうした技術力やアイデアを製品に活かしてしていくためには、職場でのコミュニケーションや“人間力”が必要だ。臆することなく、若さと柔軟性を発揮してほしい」と強調した。 ■日本触媒 日本触媒の近藤忠夫社長は「一流の企業人とは、冷静で合理的な判断力を持ち、情熱的に仕事に向かう人のことだ。皆さんもそれを目指してほしい」と、社会人としての心構えを説いた後、「当社は事業展開のグローバル化をさらに進めていく。そのためには多様な文化・文明に対する理解と、歴史観を涵養することが必要だ。異文化を理解することが欠かせない中、幅広い見識・人間力を身につけてほしい」と要望した。 ■三菱化学 三菱化学の小林喜光社長は「21世紀は“化学の世紀”。三菱ケミカルHDグループは世の中の先頭に立って化学の世紀を実現していく」と“宣言”。三菱ケミカル・グループを「化学を基盤とした事業活動を通じて、よりよい人類の明日と社会を構築していく集団」と位置づけた。新入社員に向かっては「それぞれが多様な個性を強く発揮し、グローバルな人材に成長してほしい。外向きに戦う若者になれ」と注文をつけた。 ■ダイセル化学 ダイセル化学の小川大介社長は「10年3月決算は回復を見込んでいるが、全社一体となって頑張った成果だ。頼りになるのはわれわれ自身。会社の将来も皆さんの努力にかかっている」と諭した。社員に大切なこととして「働く楽しみ、生きがいを求めて努力する」こと。また基本的な心得として「きちんと挨拶すること」や「有言実行」「メリハリをつけて気持ちの切り替えをする」「仕事以外にも興味や関心を持つ」の4つをあげた。 ■ジャパンエナジー 1日付で新日鉱グループと新日本石油グループが経営統合し、JXグループが誕生したが、Jエナジーの松田功夫社長は入社式で「石油業界は、事業環境“劇変”のただ中にある。勝ち残るには、他社に先駆けて事業変革を実行し、早期に磐石の収益基盤を確立しなければならない」と強調した。また、心構えとして(1)ひたむきに仕事に取り組む(2)次の時代を意識し、自分なりの考えを持つ(3)よき企業人である前によき社会人であれ(4)新会社の一体化を体現し、新たな社風を創り出してほしい、の4点を求めた。 ■千代田化工建設 千代田化工建設の久保田隆社長は「千代田の一員として、どんな困難にも恐れずに挑戦する気概を持つこと」を第一に挙げた。コア事業の強化など、中計にかかげた4つの重点戦略を説明した後、「プロジェクトオペレーションが複雑化する中、自らを変革し、強みをしっかりと発揮し、利益感覚を研ぎ澄ます。周囲がやっていることを理解し、その中で自分の置かれている状況をつかみ行動する。そういうマルチタレントなエンジニアを目指そう」と呼びかけた。 |