2010年04月02日

出光興産、知多でコンビナートLNG冷水活用連携事業推進

【カテゴリー】：経営（新製品/新技術） 【関連企業・団体】：出光興産

出光興産と中部電力グループである知多エル・エヌ・ジー（本社：愛知県知多市南浜町、水野裕彦社長）の両社は、石油コンビナート高度統合運営技術研究組合（RING組合）が公募した「平成22年度コンビナート連携石油安定供給対策事業」に応募していたが、1日付で選定が決まった。 連携により、コンビナート設備を効率的に利用し製油所の競争力を強化する。また石油資源の有効活用により原油処理量を減らすことを通じてエネルギー・セキュリティを確保する。 【事業概要】 （1）事業名称　： コンビナートLNG冷水活用連携事業 （2）事業期間　： 2010〜2012年度 （3）実施場所　： 愛知県知多地区（出光　愛知製油所、知多エル　知多LNG事業所） （4）実施内容　： 石油精製業の出光とLNG受入・送ガスを担う知多LNGとが、業種を超えて連携することにより、製油所全体の生産効率化を図る。 具体的には、知多LNG事業所のLNG気化器で使用した冷水を、出光愛知製油所へ供給し、プロセス冷却水として有効活用する。これにより、製油所全エリアにおける蒸留精製・回収効率を向上し、自家燃料からの石油・石油化学製品の回収、省エネを図る。重油流動接触分解装置の高分解化等を含む製油所全体の生産効率化、原油処理量の削減を実現する。 効果として、年間　4.0万klの原油処理削減が期待できるとしている。