2010年04月07日
張家港市訪日団 東京で誘致説明会 化学、ハイテク、バイオに重点 
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

江蘇省の張家港市の徐美健・市長ら市、開発区の幹部12氏が来日、5日東京で投資説明会を開いた。中国最大の河川港を持ち、国家級の保税港区などを長江沿いに展開。これまでに4,830社余の企業が立地、外資系は約400社、うち日系は約100社が進出した。世界大手500社のうち23社が出ている。

長江南岸に張家港保税区(4平方キロ)や保税港区(2カ所)があり、江蘇省による江蘇楊子江国際化学工業園(24平方キロ)とハイテク産業園区(8.9平方キロ、電子情報、新型材料、省エネ、エコ、バイオ、医薬など)を展開、用地にまだ余裕を残している。

延長1.53キロの港湾を設置、65カ所の埠頭がある。張家港の09年の取扱量は1.5億トンを超えた。コンテナー扱い量が86万箱、化学品の扱い量が2,000万トンとなった。

市は車で上海まで1時間、南京まで1.5時間、蘇州まで40分の距離。交通の利便性が高く、インフラも整っている。人口90万人(周辺を含み150万人)、総面積999平キロ。市は高僧・鑑真が日本の唐招提寺に船出した場所として有名。

上海から張家港を経由して南京に向かう沿江高速道路があり、これに加えて、上海から長江をわたり南通にいたる高速鉄道と南通—蘇州—杭州の高速鉄道が建設されている。この鉄道は南通に近い張家港の近郊を通る。

従業員の給与は一般社員月1,000-2,000元、管理職2,500-3,500元、社会保険は公的年金26%、失業保険3%、労災保険1%、健康保険10%、生育保険1%など。貸工場のレンタル料は1平方メートル当たり150-200元。

現地で活動中の日系企業は旭化成、住友化学、三井化学、日本触媒、クラレ、DIC、大塚化学、北興化学、東洋タイヤ、日本ペイント、オプトレクス、住友商事、伊藤忠、丸紅、日本通運など。