2010年04月13日
次世代オレフィン重合触媒開発の三井化学・藤田取締役に文部科学大臣表彰
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学でオレフィン重合新触媒を開発し新タイプのポリマー生産に道を開いた、藤田照典取締役研究本部長が13日、22年度の文部科学大臣表彰で「科学技術賞(研究部門)」を受賞した。

同表彰は、わが国の科学技術発展につながる独創的な研究・開発を行ってきた個人やグループの功績を讃えるために設けられた制度。

三井化学は、世界初の触媒科学研究所設立や、触媒科学国際シンポジウムの開催など、触媒技術の開発に力を入れてきただけに。今回の受賞は「会社にとっても大変な名誉です」と喜んでいる。

「オレフィン重合新触媒及びオレフィン系高分子新材料の研究」が今回の業績名。
金属が中心だった従来の触媒と異なり「配位子を主役とする触媒設計」という、独創的な手法によって高活性なオレフィン重合新触媒を発見し、従来困難だった片末端に選択的に二重結合をもつポリエチレンなど、新しいタイプの樹脂の創製を可能にした。

1980年北大理学部卒。82年修士課程終了。フランスのルイ・パスツール大学で学位(博士号)取得。

■受賞した藤田氏照典のコメント
三井化学の触媒技術を高くご評価いただき光栄です。表彰対象となった成果は、触媒開発チームをはじめとした関係部署の連携と協働により成し得たものです。共同研究者の皆様に感謝しています。新触媒から生まれる新材料を通して世の中に貢献できればと思います。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1271132077.pdf