2010年04月14日
クラレ、特殊フィルター使用の「バラスト水管理システム」来年10月から本格展開
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:クラレ
マイクロフェードの船舶搭載イメージ

クラレは14日、特殊フィルターを使用した「バラスト水管理システム」の事業化準備が進み、2011年10月にはグローバルネットワークを構築し本格事業展開できる見通しだと発表した。

同システムを「MICROFADE(マイクロフェード)」と名付け、日本を含む世界11カ国で商標登録を申請中。
国際海事機関や各国主管庁の承認を取得した上で事業展開するが、2015年ー2016年には年間売上高500億円以上を目指す。

<MICROFADE (マイクロフェード)の特長>
・特殊精密フィルター使用による高精度のろ過により、前工程で生物を
十分に分離。これにより後工程での活性物質(薬剤)の使用量を大幅に低減する。
・ろ過抵抗が低いフィルターと低濃度活性物質の組合せによる省エネルギー運転ができるシステムであり、既設の発電機、ポンプがそのまま利用可能である。
・システムの主たる構成要素(ろ過ユニット、薬剤注入ユニット)をコンパクトにすることで、省スペース化を実現。
・常温保存可能な固形薬剤を活性物質として採用することで、厳密な温度管理や大容量タンクが不要になり、電力使用量の抑制・省スペース化を可能にする。

なお同社は、東京ビッグサイトで開催される展示会「SEA JAPAN 2010」(会期:4月21日ー23日)に、同システムの心臓部である「ろ過ユニット」の実機を初公開する。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1271229492.pdf