2010年04月15日
日本触媒「新中長計」、電子情報材料に重点 2015年度経常利益300億円目ざす
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本触媒

日本触媒は15日、2010ー15年度の6年間の長期経営目標である「テクノアメニティ2015」と、当初3年間(2010-12年度)の実行計画である中期経営計画を策定したと発表した。

「テクノアメニティ2015」では、“未来への挑戦、夢の実現”をスローガンに、2015年度の業績目標として連結売上高:4000億円、経常利益:300億円、 ROA:7.5%の達成を掲げた。

中期計画では2012年度目標を売上高:3300億円、経常利益:220億円、ROA:6.3%に置いた。

同社は2006年度から、新規事業である「電子情報材料」の拡大を柱とした5カ年計画「テクノアメニティ V3」に取り組んできたが、その後の原料価格の乱高下や世界同時不況の影響で目標達成は困難となった。

このため、新たに経営目標を再構築することにした。計画を1年前倒しして長期経営計画「テクノアメニティ2015」とその実行計画である中期経営計画を策定した。

■ 事業基本戦略(要旨)
(1)電子情報材料事業の早期コア事業化
既に市場に参入している分野の製品群を強化、充実させると同時に参入に取り組んでいる製品の上市を加速し、電子情報材料事業を収益面の柱とする。

(2)新規事業の早期立ち上げ
電子情報材料事業をコア事業化する一方で、次代の糧となるべき新規事業として、新エネルギー分野と健康・医療分野を早期に立ち上げる。新エネルギー分野では、燃料電池材料メーカーとしての地位を確立し、新燃料関連向けに新規材料を上市する。またグリーンケミストリー技術(バイオマス関連材料等)の開発を行う。健康・医療分野では一定の製品群を保有することで次代につないでいくことを目指す。

(3)既存事業の革新的なコスト低減による競争力強化
資源国・新興国が本格的に化学産業に参入する中で、既存事業は厳しい競争に直面している。アクリル酸、酸化エチレンおよび誘導品(吸水性樹脂)などの既存事業は、革新的なプロセス開発やコスト低減を進めることで競争力を強化し、収益性の回復、向上を図る。


ニュースリリース参照
○新長期経営計画「テクノアメニティ2015」及び中期経営計画について
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1271316709.pdf

○NIPPON SHOKUBAI announces its new long-term business plan “TechnoAmenity 2015” and ・・・
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1271325339.pdf